山では最も早い花。葉の展開より早く開花するため、木全体が鮮やかな黄色になります。紅葉も黄色。
まだほとんど花のない時期、木を覆うピンクは遠くからも目立ちます。 葉が出るのは花の終わり頃で、陽当たりが良ければ真っ赤に紅葉します。
木々の葉が出始める頃に開花。装飾花は役目を終えると散るので、木の下が白くなります。紅葉は黄~オレンジ~赤、実は赤~黒に変化。
酢実(小梨・小林檎)
蕾は赤、開花すると白になるので、両方が混在する時は最高の美しさです。実は赤、黄~赤など。
山地~亜高山帯に育ちます。マッチ棒のような蕾が葉の展開後に開き、総状の花に。実は上向きで、赤~黒に変化します。
昔、占いで材の上に溝を掘ったことが名前の由来。花は瓶を洗うブラシのような形です。実は黄色~赤~黒。蕾は塩漬け、実は果実酒に利用できます。果実酒はアーモンドの香りで、美味。
材が硬く粘り強いので、鎌の柄にされたというのが名前の由来です。実は赤く、垂れ下がります。紅葉は黄~オレンジ。
1500m前後の山地に育ちます。花色が白~赤と次第に変化していくため、白・ピンクがきれいな時は赤の花がくたびれてしまい、全部がきれいな花にはなかなか出会えません。
羽状複葉で分かりやすいです。真っ赤に紅葉し、落葉後残った赤い実は雪景色に映えます。
3裂の葉が特徴。5裂の装飾花が大きく数も多いので、花序全体が大きく華やかに見えます。実は赤、一部黒。落葉後も沢山の実が残るので、鳥には人気がないのかも知れません。
美しの国ではガマズミ・ミヤマガマズミ・コバノガマズミ・オオミヤマガマズミの4種を確認。コバノガマズミは葉が小さく花期が5~6月。ミヤマガマズミの葉はガマズミより細く、オオミヤマガマズミの葉は先が長く尖り鋸歯が多い。他に見分けるポイントは、葉裏の毛などです。紅葉も実も、真っ赤になります。
全体が有毒なので食害から逃れ、群落を作ります。葉の展開と同時に開花。赤く紅葉します。
ピンクや赤の濃淡、オレンジ系など花色に変化があり、花が密集する木は見事です。春に芽吹く春葉と夏に芽吹く夏葉があり、夏葉は越冬します。赤く紅葉。
多くは純白ですが、このようにピンクかがったものも。落葉後赤い実が残ります。
ドウダンとは、枝分かれの様子が昔の燈明台の脚に似ているから、と言われます。また灯心を囲う風除けが花の形に似ているからと、いう説も。山地~亜高山に育ちます。花が少し小さくて赤味が強いのはベニサラサドウダン。
蔓は太く、木や岩に気根を張って巻き付きながら這い上ります。装飾花はまばらで、萼片は3~4枚。両性花は開きません。
岩だけでなく樹木や擁壁などにも、気根を張って這い上ります。両性花は退化して雄蕊と雌蕊のみ。ツルアジサイと違い、装飾花の萼片は1枚です。
装飾花は萼片3~4枚、白から青、淡いピンクと変化。装飾花は役目を終えると下を向きます。
名前は梅の花に似ることに由来しますが、花弁が5枚の梅と違い4枚です。
ノリとは和紙を漉く時の糊を取ったことに由来します。 ウツギとは幹や枝が中空という意味ですが、ノリウツギにはスポンジ状の髄が詰まっています。樹皮が赤く、芳香のある円錐状の花を咲かせます。装飾花は役目を終えても散らず、下を向きます。次第に萼裏側が赤くなるため、初秋にはピンクの花が咲いたように見えます。
かつて、信濃はシナノキが生える野という意味で科野と書いたそうです。特徴は花序の柄に薄緑色でへら形の苞葉が付くことで、2種の葉があるように見えます。花は薬用、材は割り端やベニヤ板、樹皮はロープや布など、様々な用途に使われます。また花の芳香に沢山の虫が集まり、蜂蜜にも利用されます。
昔、この木の若葉を食用としたり乾燥保存したりして飢饉に供えるよう、法令で定めたことが名前の由来です。 花には芳香があり、近くに木があるとすぐに分かります。