蝶2

シジミチョウの仲間

 シジミチョウは大きく樹上性と草原性に分かれます。樹上性シジミチョウを称してゼフィルス と言います。日本には全25種います。これを網羅するのが蝶ハンターの夢です。また更に、ゼフィルスは平地性と山地性に分かれます。

  • アイノミドロシジミ
  • ジョウザンミドリシジミ
  • ウラゴマダラシジミ
  • ムモンアカシジミ
  • アカシジミ
  • ベニシジミ
  • ルリシジミ
  • コツバメ
  • ツバメシジミ
  • ヤマトシジミ
  • ウラギンシジミ
  • ウラナミシジミ
  • ゴイシシジミ
  • ムラサキシジミ

樹上性(ゼフィルス)

アイノミドリシジミ

 水神池を中心に6月下旬から現れます。年々、増えて、オスが午前の早い時間帯に縄張り争いの卍巴飛翔を繰り返します。ほとんど地面には降りませんが、極めて綺麗な山地性ゼフィルスです。メスは地味です。

ジョウザンミドリシジミ

 アイノミドリシジミとどこが違う、のかと思いますが、翅の裏側の模様が違います。これも山地性のゼフィルスです。

ウラゴマダラシジミ

 ミドリシジミ と比べると地味ですが、立派な山地性ゼフィルスです。この個体は輝きが少ないのでメスです。

ムモンアカシジミ

 ほとんど模様のないアカシジミです。山地性ゼフィルスで、準絶滅危惧種です。

アカシジミ

 ムモンアカシジミと比して、模様があります。この種は平地性のゼフィルスですが、美しの国に現れました。今のところ、25種のうち、5種を確認しています。

草原性( 普通のシジミチョウ)

ベニシジミ

 ゼフィルスはシジミチョウの中でも比較的大きな蝶ですが、このベニシジミは小さいです。数が多いのですぐ分かります。

ルリシジミ
(オス/メス/裏)

 この種もどこにでもいるシジミチョウですが、滅多に翅を広げません。
やっと撮影できた写真です。雄の翅の色は、ゼフィルスほどではありませんが、綺麗な水色です。

コツバメ

 この種は絶対翅を開いてくれないので、ビデオから写真を切り出しました。実際飛んでいる時は綺麗なブルーの蝶に見えます。数も多いです。

ツバメシジミ
(オス/メス)

 後翅に尻尾があり、ツバメの様、が由来です。オスの翅の色は比較的に綺麗です。

ヤマトシジミ

 個体はオスですが、それほど鮮やかではありません。シジミチョウの同定には翅裏の模様が決め手となります。毎回、図鑑とにらめっこです。

ウラギンシジミ

 比較的大きいです。羽の表と裏がこれほど違う蝶は珍しいです。この個体はオスです。

ウラナミシジミ

 秋に大発生します。シジミチョウの中では一番数が多いです。雌雄でほとんど色が違いません。

ゴイシシジミ

 シナノザサの周辺を飛んでいます。笹に住み着いたアブラムシの出す分泌液をアリと一緒に吸蜜して生きています。幼虫は完全肉食でアブラムシを食べて成長します。アブラムシに何のメリットがあるのでしょう。アリと違ってほとんど寄生です。

ムラサキシジミ

 温暖性のシジミチョウです。寒冷地にいるはずが無いのですが、今年2024年に初めて見ました。温暖化の記録として掲載します。