スミレ科

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スミレの種類を見分けるポイント

 スミレは日本に約60種が自生し、その変種も多く存在します。スミレを見分けるポイントは、まず大きく分けて2つ。
 ①有茎種(地上茎が伸び、花の下に葉が互生する)
  タチツボスミレ・ツボスミレなど
 ②無茎種(葉や花茎が、地上に別々に出ているように見える)
  ヒナスミレ・サクラスミレ・エイザンスミレなど
 他に、葉の形(先が丸い・尖る・葉の基部がハート型など)や毛・花の側弁の毛の有無、距の色や長さ等を観察します。

  • タチツボッスミレ
  • シロバナエゾノタチツボスミレ
  • ヒナスミレ
  • エイザンスミレ
  • ミヤマツボスミレ
  • オトメスミレ
  • サクラスミレ
  • チシオスミレ

タチツボスミレ 立坪菫
5~6月

最もよく見られるスミレ。
10~30㎝ 花1.5~2㎝里~山地~亜高山の草地・落葉樹林下など陽当たりの良い所。花色淡青~淡青紫が多いが、変化も多い。

シロバナエゾノタチツボスミレ
5~6月

白花蝦夷の立壺菫 10~25㎝ 岡山以北 山地~亜高山の落葉樹林・草原 距が短い。

ヒナスミレ 雛菫
4~5月

3~8㎝ 山地の落葉樹林 淡いピンクの花 葉裏に赤み。

エイザンスミレ 叡山菫
4~5月

5~15㎝ 山地の木陰 淡いピンクと白の花 葉が細く裂けている。花後、葉は10㎝程の大きい3小葉になる。

ミヤマツボスミレ 深山坪菫
5~6月

中部以北の亜高山 湿った所
左:ツボスミレ(ニョイスミレ)
5~25㎝ 更に花が小さく、葉先が尖る。

オトメスミレ 乙女菫
5~6月

タチツボスミレの白花の内、距が紫色のもの 里~山地~亜高山の草地・落葉樹林など陽の当たる所。

サクラスミレ 桜菫
5~6月

花は、幅25~30㎜と大きい。山地の明るい落葉樹林・草原

チシオスミレ 血潮菫
5~6月

サクラスミレに似るが、葉の主脈付近に赤い斑が入る。